Air cover
前のブログ記事 では、マネージャーとしての自分が中心ではないことについて書きましたが、今回は反対にマネージャーとしてやるべきことについて書きたいと思います。
マネージャーはチームのために air cover(空中支援) をしないといけません。
Air cover を辞書で調べると
軍用機により、敵勢力となる陸海上部隊に対し空爆を実施し友軍を支援すること。
(Weblio より)
と書いてあります。これをマネジメントに適用すると、チームの仕事の邪魔になるような外的な要因を無くすこと です。
外的要因の例
チームの仕事を邪魔になるような外的な要因はいくつかあります。いくつか例を挙げてみます。
上からのリクエスト: 自分の上司(や、その上)から来るリクエストです。あまり細かい部分の話や文脈もないため、何をすれば良いのかが分かりにくく、まずはそれを探すところから始まってしまいます。よくあるやつは「流行りの〜〜で何か作れない」みたいなやつです。
ROI(投資対効果)が不明なリクエスト: 要求がそのコスト(人件費や時間)に対して、どれくらいの効果をもたらすのかが明確になってない場合があります。リクエストをしている側も「今すぐ必要だ」と思っているだけで、その後の影響を考えていないケースが多いです。
上からの圧力: 自分の上司からチームに対して圧力がかかることがあります。よくあるのは「予算を抑えてほしい 」とか「もっと早くできないか」とか「マーケティングに使えるものを作れ」とかです。
会議への招待: 会議がすべて悪いとは言わないのですが、時間をひたすら奪われることがあります。
手元の仕事で手一杯のはずのチームに、上記のようなものが来てしまうと、読んだり返事をしたりするだけで時間も奪われますし、集中も途切れてしまいます。
もっと悪いことに、これらの要因がチームの仕事に対するモチベーションを下げてしまうこともあります。
Air coverをすること
では、マネージャーは何をすれば良いでしょうか?
無論、関わる人や会社の文化、状況によって異なるのですが、自分の経験から良かったテクニックをいくつか紹介させてください。
プロセスを作る: リクエストが無作為に来るようであれば、リクエストを受け付けるプロセスがない可能性があります。プロセスを作ることを検討するタイミングかもしれません。一度プロセスを作れば、周りの方もそれに沿ってくれることが多いです。
Whyを聞く: リクエストなどの背景や理由を聞くのも効き目があります。依頼をしている人も実ははっきりと目的が見えきっておらず、whyを聞くことでお互いに透明度が上がります。透明度が上がれば、こちら側からもっとシンプルで良い解決策を見出せたりします。
説明する: 外的要因の元にゴチャゴチャ文句を言ってしまいがちですが、大体の場合、あまり良い策ではありません。相手も悪意があるわけではなく、単純に文脈を理解していなかったり知らなかったりすることも多いです。その状態の方にどういう理由から異なる意見を出しているのかを丁寧に説明する必要があります。
客観視しよう
外的要因に対して、air coverとして外的要因を止める方の発想からいろいろ書いていましたが、常に 客観的に判断する ことが重要です。自分のチームを優先しかねないところですが仕事である以上 事業を優先する ことが一番重要です。Air coverをする場合も状況を客観視して、場合によっては air coverをしない 結論が正しい場合もあります(まあ自分の経験では少ないですが)。
また、場合によってはair coverをする理由と、外的要因の理由の「どちらも正しく」、お互いに前提条件が異なっている場合があります。「時間軸」とかはよくある前提条件がズレるところで、外的な要因は短期的な目標から来るものであるのに対して、air coverをする身としては中長期的な視点で見ている、というような状況がよく発生します。こういう場合もお互いにちゃんと議論をして、客観的に公平な判断をする必要があります。
やり続ける
どんなマネジメントのタスクでもそうですが、air coverをすることは続けることはシンドイです。自分が弾(批判、責任、圧力等)を受けないといけないですが、やり続けないといけません。ただ、それを続けていることで、チームからの信頼や尊敬を得られるようになると思います。